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RV

旅RVを作った理由 — 創業者からの手紙

2026年5月20日
旅RVを作った理由 — 創業者からの手紙

少しだけ、この事業を始めた理由を書かせてください。

日本語には「旅」と「目的地」という別の言葉があります。**旅は動くこと、目的地は到着すること。**言葉が二つに分かれているということは、日本語は昔から「移動そのもの」に独立した価値を認めてきたということです。

しかし日本のレンタル車両の多くは、「目的地」のために設計されています。富士山、北海道、桜、ラベンダーへ、より早く、より写真映えする形で運ぶ。車そのものは大きく、機能満載で、「移動の不快さ」を取り除くことが目的。

私が作りたかったのは、別のものでした。

何を変えたか

旅RVが運営する車両は6台。60台ではありません。これは成長中の途中の数字ではなく、最終的な数字です。

6台それぞれが、日本の家庭用ミニバンを改装したキャンパーです — ホンダ・ステップワゴンマツダ・プレマシーホンダ・シャトル日産・セレナホンダ・オデッセイ。週末ごとに私自身がタイヤとベッドと細かなところを確認しています。アメリカ式の巨大なRVではなく、ロゴも貼っていません。寺の前や湖の隣に停まっても、ただの車に見えます。

これは意図的です。日本の小さな町に巨大なRVで現れることは、外国人であると同時に観光客であることを宣言することになります。寺の管理人は駐車場の隅を指差し、道の駅のスタッフは申し訳なさそうに離れた区画を案内し、温泉の主人は丁寧に「今夜は満員で」と言う。

軽い改装ミニバンは、ただの車です。どの駐車場にも入ります。寺の管理人は微笑み、道の駅は近い区画をくれて、温泉の主人は「どうぞごゆっくり」と言ってくれます。

これが、ベッドの広さよりも大事だと、私は思っています。

学んだこと

以前は規模の大きなレンタル事業に関わっていました。指標はいつも「月の予約稼働率」で、お客様は単位でした。当時の車両で行われた旅はどれも驚くほど似ていました — 同じ湖、同じ写真、同じレストラン、同じレビューの不満。

旅RVを始めて最初の6件の旅は、それぞれ「形」が違いました。ひとつのカップルは紀北のごく小さな漁港まで南下しました。あるご家族は西湖の30km圏内で8日間、6歳の娘さんが毎日同じ森で新しいものを見つけました。ある年配の男性は山寺を22日かけてひとりで巡り、最後に「人生で初めて『旅』という言葉を正しく使えた気がする」とメールをくださいました。

そのメールはずっと開いたままです。

旅RVではないもの

最安ではありません。¥7,000台で借りられる大手もあります。当社は¥9,800から — それは毎台私自身が整備し、毎予約に手書きのルートメモを添え、清掃料を後から追加しないからです。表示価格がそのままの価格です。

最大ではありません。最盛期で月30件まで。それ以上はカレンダーを閉じます。出資による拡大の提案はお断りしてきました。「小さい」ことが商品の本質だからです。

すべての方に合うわけではありません。一週間で12都市を回る旅にはお勧めしません。高速での加速は穏やかで、ベッドはしっかりしていて、Wi-Fiは現地の電波次第。予約アプリもありません。江戸川区のオフィスで、出発の朝、コーヒーを淹れて、印刷したPDFを前にルートを一緒に確認します。

旅という言葉

旅とは、結果を出さなくてよい時間を自分に許すことだと、私は思っています。休暇でも、観光でもなく、「移動そのものが目的」の行為。窓の外を見る、寝る場所がゆっくり入れ替わる、それで充分という時間。

私たちの6台はそのための道具です。ルートメモは「ゆっくりして」という招待状です。ずっと6台のままだという事実は、お客様を最適化の対象にしない、という約束です。

そういう旅をお考えなら、ご連絡ください。希望する日程、減らしたいもの、増やしたいものをお聞かせください。お返事します。

道はいつでも準備ができています。

創業者より

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